© 2024  Okano Yasushi

最初の記憶について

 

3歳の彼らに、昨日や先月の出来事などを聞けば、感じた事やその時の状況を脳みそをフル稼働させて彼らなりに色々と教えてくれる。

大人になっても、2年に1回くらいは「人生最初の思い出は?」みたいな事を聞かれることがある(自分だけ?)けど、その記憶は「実は写真や家族の会話から生成されたものである可能性が高い」といった記事を最近どこかで読んだ。

そうだとしても、そうであるからこそ、彼らの記憶を拡張したり 、補完したりするものとして写真が機能するのなら、楽しかった事も嫌だった事も、隔たりなく包み隠さずシャッターを切ろうと、この写真の現像が上がってきた時にふと思った。

ちなみに僕の最初の記憶はというと、七五三の服のボタンを「自分でかける」と言い張り、掛け違えたままお宮に出かけたということになっている。